ほるもん 植物ホルモン擬人化まとめ

オーキシンサイトカイニンジベレリンエチレンアブシジン酸ブラシノステロイドジャスモン酸フロリゲンストリゴラクトンストマジェンサリチル酸


大木 真
(オーキシン)

この学園を統率する規律には厳しい生徒会長。その権力は絶大で、学園全体に影響を与える。みんなの信頼を集める優しい先輩だが、熱くなると暴走することも。

この学校の生徒会長をしている3年生の大木真です。私を最初に見つけたのは進化学で有名なダーウィン先生です。極性輸送という特別な輸送や、頂芽優勢という植物の一番上の部分を最優先で成長させる能力が私の一番の特徴です。私の特徴はテストにも出やすいですよ!ぜひ覚えておいてくださいね。あ、あと廊下は走らないこと!
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プロフィール

名前:おおきしん(愛称:かいちょー)
年齢:18歳
身長:167cm
趣味:猫と遊ぶこと
能力:植物の形を操る

オーキシンは植物の成長を調節する代表的な植物ホルモンです。茎の先端で多く作られ、細胞を伸ばして茎を伸長させたり、側芽の成長を抑えて頂芽優勢を保ちます。また、光の当たる方向とは反対側に多く分布して茎を曲げる「屈光性」や、根や果実の成長促進にも関わります。農業では挿し木の発根促進や果実の肥大に利用されています。

もっと詳しくオーキシン [ Auxin ]
伸長/発根/細胞分裂促進・単為結実・頂芽優勢
オーキシンは植物ホルモンの中でも最も古くから研究されてきた物質であり、植物の成長や形態形成を制御する中心的な役割を担っている。その存在は19世紀末に示唆され、1880年にダーウィン親子がイネ科植物の芽が光に向かって曲がる屈光性を観察し、芽の先端が刺激を感知して成長を調節することを推測した。1920年代にはオランダのウェントが芽先から分泌される成長物質を寒天に移し、茎が一方向に曲がることを実験的に示し、この物質を「オーキシン」と名付けた。
代表的な天然オーキシンはインドール酢酸(IAA)である。

作用の基本は「細胞の伸長促進」であり、光や重力に応じた分布の偏りによって屈光性・屈地性が生じる。

また、

頂芽が側芽の成長を抑える「頂芽優勢」、側根形成、維管束発達、果実肥大など、発達や形態形成全般に関わる。

人工合成されたオーキシン様物質は除草剤としても実用化されている。
IAAの生合成経路として主要なのはトリプトファン依存経路である。特にTAA1(トリプトファンアミノトランスフェラーゼ)とYUC(YUCCA)ファミリーのフラビン含有モノオキシゲナーゼが順に働き、トリプトファンからインドール-3-ピルビン酸を経由してIAAが合成されることが知られている。これらの遺伝子は植物の成長点や新しい器官形成において重要である。
オーキシンの作用はTIR1/AFBファミリーと呼ばれるF-box型受容体によって開始される。オーキシンが結合すると、抑制因子AUX/IAAタンパク質がユビキチン化され分解される。その結果、ARF(Auxin Response Factor)転写因子が標的遺伝子の発現を促進または抑制し、成長や分化の制御が行われる。また、

PINタンパク質による極性輸送はオーキシンの濃度勾配を作り出し、根や葉の配置決定に重要な役割を果たす。


ここ数年の研究では、オーキシン応答の精密な空間制御が器官形成の鍵であることが明らかになりつつある。特に、CRISPR技術を用いた研究から、YUCやPINの局在変化が葉序や花器官の配置を決定すること、またオーキシンシグナルが他のホルモン(サイトカイニンやジベレリンなど)と相互作用しながら器官発生を制御していることが示されている。さらに近年は、オーキシンの細胞内輸送に関わる新規タンパク質(AUX/LAX系輸送体など)の役割や、ナノスケールでのシグナル伝達動態の可視化も進んでいる。