ほるもん 植物ホルモン擬人化まとめ

オーキシンサイトカイニンジベレリンエチレンアブシジン酸ブラシノステロイドジャスモン酸フロリゲンストリゴラクトンストマジェンサリチル酸


武良 詩乃
(ブラシノステロイド)

大木真を慕っている元気な女の子。生徒会書記。誰とでもすぐ仲良くなることができ、友達も多い。なんでも器用にこなす。

武良詩乃、2年生です。大木真先輩と同じく、植物を元気にさせることが私の役割です。主な仕事は発芽を促進させたり、植物を成長させることです。個性豊かな皆さんと比べると目立った個性はありませんが、地球上のいろんな種類の植物に仲間がいっぱいいて、それぞれ姿や役割がちょっとずつ違います。このみんなのことをブラシノステロイドって言います。
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プロフィール

名前:ぶらしの(愛称:しのちゃん)
年齢:17歳
身長:156cm
趣味:神社仏閣・弓道
能力:植物を成長させる

ブラシノステロイドはごく微量で強い作用を示す植物ホルモンです。茎や根の細胞を伸ばしたり分裂を促したりして、全体の成長を助けます。また、光の向きに応じた成長や、病気や環境ストレスへの耐性を高める働きもあります。近年になって重要性が明らかになった比較的新しいホルモンで、植物が健康に大きく育つのを支える役割を持っています。

もっと詳しくブラシノステロイド [ Brassinosteroid/BR ]
伸長成長・細胞分裂・種子発芽・病害抵抗
ブラシノステロイド(BRs)は、1970年代に菜種(Brassica napus)の花粉から単離された成長促進物質ブラシノライドの発見により、その存在が明らかになった植物ホルモンである。現在では、植物の成長や環境応答を幅広く調節するステロイド系ホルモンとして位置づけられているが、当初は普遍的すぎて特別視されていないこともあった。64種の植物、3種の藻類から単離されている。
BRはステロイド骨格を持ち、非常に低濃度(ナノモル水準)で作用することができる。主な作用は、

細胞の伸長促進、維管束形成の制御、花や種子の発達促進、光応答の調節

などである。特に細胞壁の緩和を通じた伸長成長は代表的な機能であり、矮性変異体の解析からBRが成長に不可欠であることが示された。また、ストレス応答にも関与し、耐病性や耐塩性の付与にも寄与する。
合成経路はステロイド生合成に類似しており、カンペスタノール(CN)を前駆体としてその特定の位置に酸素添加反応や還元反応を受けることで生合成される。しかし最近では生化学的解析結果から、CNを経由しないCN independent pathwayの存在が明らかになり、またこの経路がBR生合成における主経路である可能性が示唆された。
BRシグナル伝達は

主に細胞膜上の受容体型キナーゼBRI1(Brassinosteroid Insensitive 1)によって開始される。

BRがBRI1に結合すると、その情報は様々なタンパク質のリン酸化・脱リン酸化反応を経て、最終的に転写因子であるBRI1-EMS-suppressor1(BES1)及びBZR1に伝達される。その結果核内で成長やストレス応答に関連する遺伝子発現を調節する。BRは植物体内でほとんど輸送されることがないと考えられており、局所的な合成と作用が示唆されている。
ここ数年の研究では、BRシグナルと他のホルモン経路が複雑にクロストークし、植物の成長や環境応答を精密に制御していることがわかってきた。特に光環境応答ついてはこれまでオーキシンやエチレンを中心に研究されていたが、光シグナルとBRシグナルの相互作用が茎や葉の形態形成に大きく影響することが明らかにされている。また、ゲノム編集技術を活用した研究では、BR合成やシグナル経路の改変によって作物の収量やストレス耐性を改善する試みも進められている。